サイディング外壁に塗装は必要?適切なタイミングと費用相場を解説

「サイディング外壁に塗装は必要なのだろうか」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事で、サイディング外壁に塗装が必要な理由や種類ごとの違い、塗り替えのタイミングなどを解説します。
サイディング外壁への塗装を考えている方はぜひお読みください。
サイディング外壁に塗装は必要?

サイディング外壁への塗装は原則として必要です。
サイディングとはセメントや金属、樹脂などを板状に加工した外壁材のことです。
デザインの自由度が高いため多くの戸建てで採用されていますが、外壁材そのものには基本的に防水性能はありません。
表面に施した塗膜が紫外線や雨から外壁材を守っており、この塗膜が住まいの防水性を支えています。
ただし例外として、樹脂系サイディングは素材自体に色がついているため塗装は不要です。
サイディング外壁の種類は?

サイディングには窯業系・金属系・木質系・樹脂系の4つの種類があり、種類によって塗り替えの考え方が異なります。
それぞれ詳しく解説します。
窯業系サイディング
窯業系サイディングは、セメントと繊維質を主原料とした外壁材です。
デザインの幅が広く、日本の戸建てで幅広く使用されています。
ただし吸水しやすい素材のため、塗膜と目地のシーリングによる防水が欠かせません。
金属系サイディング
ガルバリウム鋼板などの金属板を成形した外壁材を、金属系サイディングといいます。
軽量で建物への負担が少ない一方、傷やサビへの配慮が必要です。
木質系サイディング
木質系サイディングは、天然木を使用した外壁材です。
木目の風合いが美しい一方で水分に弱いため、定期的な塗装による保護が重要です。
樹脂系サイディング
塩化ビニール樹脂を主原料とした外壁材のことを樹脂系サイディングといいます。
目地が少なくシーリングの補修にかかる負担が小さい一方、日本での採用数はそれほど多くありません。
サイディング外壁を塗り替えるタイミングは?

塗り替えのタイミングは、塗料の耐用年数と、実際に外壁へ出ている劣化のサインから判断します。
年数だけで判断せず、自分の目で外壁の状態を確認することが大切です。
塗料の耐用年数を迎えたタイミング
使用している塗料の耐用年数は、種類によって異なります。
下記は、いずれも外壁に使用した場合の耐用年数です。
・ウレタン塗料:5〜10年
・シリコン塗料:7〜15年
・フッ素塗料:12〜20年
・無機塗料:18〜20年
耐用年数が長い塗料ほど初期費用は上がりますが、塗り替えの回数を減らせます。
外壁に劣化のサインを確認できたタイミング
塗料の耐用年数を迎えていなくても、外壁に次のようなサインが出ていれば塗り替えを検討します。
・色あせや変色が出ている
・手で触れると白い粉が付くチョーキングが起きている
・外壁にひび割れが入っている
・外壁が変形して反っている
・苔や藻、カビが目立つ
これらは明確な劣化のサインです。
「まだ大丈夫」と判断を後回しにしてしまうと、劣化が進行して修理費用が高くつくリスクがあります。
目地のシーリングが劣化したタイミング
外壁面だけでなく、サイディングの板と板をつなぐ目地の状態も確認しましょう。
目地のシーリングにひび割れ、やせ、剥がれ、隙間の発生といった不具合が見られる場合は、増し打ちや打ち替えなどを含めた塗装メンテナンスが必要です。
サイディング外壁の塗装よりカバー工法や張り替えが適している場合は?

場合によっては塗装よりもカバー工法や張り替えによる修理が必要なケースがあります。
たとえば外壁材そのものが反っている、割れている、欠けているなど下地が傷んでいる場合は、塗装だけでは防水性能を回復できません。
このような場合は、カバー工法や張り替えでの対処が必要です。
劣化が塗膜だけでなく外壁材そのものにまで達している場合、塗り替えでは元の状態には戻せません。
どちらが適切かは、業者は現地調査を行ったうえで判断します。
サイディング外壁の塗装にかかる費用相場は?

サイディング外壁の塗装費用は、工事の範囲や建物の状態、使用する塗料によって変わります。
約30坪の住宅を想定した場合の総額の目安は、次のとおりです。
・外壁のみの塗装:70〜110万円
・外壁塗装と屋根塗装をあわせて行う場合:110〜160万円
上記のほかに、シーリング費用や付帯塗装、消費税、諸経費が別途かかります。
塗装環境や使用する塗料によっても変わるため、あくまで目安です。
外壁と屋根の塗装を同時に行う場合の内訳の目安は、次のとおりです。
・足場の設置:20万円程度
・養生:5万円程度
・高圧洗浄:3万円程度
・下地処理:4万円程度
・塗装:40〜70万円程度
足場は工事のたびに必要になるため、外壁と屋根の時期が近い場合は同時に行うと、足場代を1回分に抑えられます。
サイディング外壁の塗装の流れは?

サイディング外壁の塗装工事は、下記の工程で進みます。
・足場の設置
・養生
・高圧洗浄
・下地処理
・シーリングの補修
・下塗り
・中塗り
・上塗り
・点検、手直し
・行い足場の解体
これらの工程を丁寧に行わないと、塗装にムラが発生したり塗料が持つ機能性を十分に発揮できなかったりするリスクがあります。
そのためサイディング外壁の塗装はDIYで対処せず、経験豊富な業者に依頼しましょう。
サイディング外壁の塗装を依頼する業者の選び方は?

同じ塗料を使っても、下地処理やシーリングの扱いによって仕上がりが変わります。
そのため塗装業者を選ぶ際には、信頼できそうなところを選びましょう。
具体的な選び方をご紹介します。
詳細な見積書を作成してくれるか
使用する塗料や諸経費の内訳など、見積書に詳細な項目まで記載されているか確認しましょう。
業者によっては「一式」としか記載されていない見積書を提出してくるケースがあります。
この場合、具体的にどのような塗料や建材を使用して工事を行うのかが分からず、施工後にトラブルへと発展しかねません。
その場での契約を迫ってこないか
業者によっては契約を取ろうと「いますぐ修理しないと大変なことになる」「他の業者に相談している時間はない」と、危機感を煽ってその場で契約を迫ってくる場合があります。
もちろん本当に危険な場合もありますが、可能性としては高くはありません。
契約を迫ってくるような業者には「家族と相談したいから」といって、その場での契約はしないよう注意しましょう。
担当者の対応が誠実か
意外に思われるかもしれませんが、お家の修理を依頼する際には担当者との相性も重要になります。
外壁の塗装は、多くの人にとって馴染みのないことかと思います。
施主の質問にも1つずつ丁寧に対応してくれるなど、誠実に対応してくれる担当者であれば、安心して施工を任せられるはずです。
サイディング外壁の塗装は劣化が進む前に相談しよう

サイディングは基本的に定期的な塗装が必要です。
塗膜の劣化が進むと外壁材そのものが傷み、補修の範囲や費用が大きくなってしまいかねません。
また不具合のないようによっては、塗装よりカバー工法や張り替えが向く場合もあります。
判断に迷う場合は、信頼できる業者に相談してみましょう。




